『金が足りなければ、県が面倒をみてくれる。』これが、県立施設が抱える最大の悩み。
改革の第一は、職員にコスト意識を導入することだった。
福祉施設の栄養士設置は、法律で決められた必須事項。
12職場の栄養士は、誇りと情熱を持ち 仕事に取り組んでいた。
私は『この人材を活用し、予算管理もさせ、サービスとコストを学んで貰おう。』と思った。
『栄養士は専門職。他の職種に転換する発想など 当時は全くなかった。』
『抵抗は想定し、栄養士を招集。』
『新任局長が会議?警戒と不安の表情…?』
『いきなり、献立以外に 何すっと(するの)? 栄養管理は、本部で集中出来んとね。』と切り出
すと、みるみる険しくなり、抗議の嵐にたじろいだが、
『今日は最初、決して栄養士の仕事を軽く見ている訳ではないが、改革は職員の配置転換も必要。
栄養士も対象だと覚悟してもらいたい。』と会議を閉じた。
『局長が栄養士不要論。話は誇張され、全施設に流れ、私の本気度に 職員の緊張も高まった。』
結論は『栄養士と事務職を兼務させ、課長、園長へのルートを構築する全国初の取り組み。』
『栄養士の士気は更に向上、改革に大きく貢献して貰った』。
今でも、あの会議の栄養士達の顔が忘れられない。
明日に 続く。
【大阪、緊急事態宣言要請。東京、兵庫以外に、もっと広域でやるべき。】
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