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妻恋道中

義母を花見に誘うと「もう、行く元気はない」とのこと。

約1時間、おしゃべり。

「今は、娘と会うのが一番の楽しみ」のようだ。

踊りと民謡が趣味だった母。

「”妻恋道中の男役”が評判で、声が掛かると、あちこち出かけたつよな。笠をかぶって、ミエを切ってな」と笑いながら昔話。

「へー! そらいっぺん見てかったもんじゃね。」と、盛り上がった。

耳は不自由だが、お陰で記憶のズレなどなく、話がつながる。

お年寄りをお世話した経験がある方なら、お分かりだが、「最初に現れる老化現象で閉口するのは、同じ話を何度も繰り返し始めること。」これは相当なストレス。

それがないばかりか、朝は味噌汁とか賄いができる。

月2~3回、約1時間、顔を見に行くだけで喜んでくれるから、助かる。

帰り、西都原で弁当でも食べようと思い向かうと、市内から渋滞。

諦めて「都於郡城址本丸」へ。

桜はなかったが、伊東マンショ像が迎えてくれた。(冒頭写真)

「西都原の花見の後、マンショを偲ぶ、、。そんな風流な人はいないのか、、?」

そもそも、PR不足で「ここに、こんな城跡があることを知らないのだろう、、?」

鶯の鳴き声を聴きながら、二人だけで寿司弁当をいただく。

豊かな時間、、。

爽やかな風が吹き抜けていった、、。

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