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必殺※後始末人 15 Wカップ(10)いい話、今だから言える話

キャンプ期間中のハプニング、幾つか紹介する。

1 ドイツの練習を見た一組の親子

ドイツ担当の職員が笑顔で報告。

シーガイヤの玄関前。毎朝、選手たちに国旗を振る一組の親子がいた。

車椅子の女の子と母親。ドイツキャンプが決まった時から、選手たちに会うのを楽しみに待っていたらしい。

マスコミ向けの公開練習の時、グランド入口にその親子が。

それを目にした幹部のPさん。「グランドにそっと招き入れた」とのこと。

仕事一途、寡黙なPさん。「そんな優しい面もあるんだ、、。」ホント嬉しかった!

2 酒は万国共通の良薬

私は「昼より、17時以降の仕事」が得意だ。

酒は「人の気持ちを和らげ、つなぐ万国共通の良薬」。

その力を借りて、「外国人の心をギュッと掴んだ」。

(1)ドイツ幹部と意気投合

プレスセンター価格交渉成立。午後10時を過ぎたが、夕食抜きだったのでニシタチに誘った。

食べて飲むほどに冗談も飛び出すいい雰囲気。行きつけのスナックでカラオケ合戦。3軒くらいハシゴ。

それから3回くらい飲んで歌った。裏金はないので自腹。(笑)

(2)ドイツプレスに見せた”日本人魂”

報道は大事。「400人のドイツプレスとは仲良くしておきたい」と思った。

代表者との懇談を持ちかけたら、20人くらい集まってくれた。

場所は居酒屋。英語が不得手な私。パフォーマンスに頼るしかない。。

通訳を頼んで「Wカップは国と国の命がけの闘い。我々は命がけでサポートする。その決意をお見せします。」

「日本人は戦場に向かう時は必ず鉢巻を締めます。」

おもむろにネクタイを外し、頭に巻き、ガッツポーズ。

いかつい大男たちが笑い、拍手喝采。カメラのフラッシュを浴びた。

俺の写真。ドイツのテレビ、新聞で大きく報道されたとのこと。大成功! ( ^)o(^ )

3 ドイツで最も有名な日本人

上記の効果? ドイツ国営テレビから取材申し込み。

場所は、何とホテル45の屋上。眺望はスゴイ!

インタビューの後、「今貴方はドイツで最も有名な日本人です。視聴率は80%。6400万人がテレビを見ているんですよ」。記者がニコッ。

4 反則切符もみ消し依頼

公務員は誰かさんのように「ばかやろう!」とは、口が裂けても言えない。

余りの珍事に、怒るより前に吹き出してしまった。

ある日ドイツ記者から事務局に電話があった。

語学堪能な女性が言うには、

「高速道でスピードオーバーし警察に捕まった。高速道の制限速度が80キロはおかしい。反則切符を取り消して欲しい。」と。

「日本には日本のルールがある。Wカップだからと言って、警察は特別扱いはしない。私に  はそんな権限はない。」と、通訳を通じて返すと、

「やっぱりそうか」と笑ってたとのこと。

文化の違い?とは言え、 仕事中こんな事まで公務員に頼むとは。( ^)o(^ )

5 バナー入れ替え事件

歓迎のバナー。ドイツ語とスウェーデン語で書き、空港、駅、橘通り、ニシタチにも掲げた。

あろうことか「スウェーデンの国名が一字間違ってました。至急、やり替えます。」との報告。青くなった。

昼間は目立つので、深夜、事務局職員とバナー業者総出で撤去し入れ替えた。

「スウェーデンからクレームがあったらどうしよう?」とヒヤヒヤしたが、何もなくホッとした。

明日に続く。

 

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