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サーラ 1

サーラ誕生の謎? ヒントはこの写真。(あ、分かった。クスクス)

(おまや、いい歳して、美女と遊び過ぎたっちゃね。近頃おかしど。うんにゃ、前かいおかしかったわね。)

 

それは8月8日、田んぼの会(雨で中止のはずが、Oさんグループは決行)の時だった。

一足先に着いた。畦の草刈りの後、田んぼに入りたくなって、裸足になった。

ヌルッとした泥と水。小学生以来。地球の鼓動を感じた。

「田んぼの会に参加しなければ、再び味わうことはなかっただろう。」そう思うとウキウキ。

泥に足を取られそうになりながら、稲の間に生えてる草を抜いていた。

ほとんどの草は、片手で簡単に抜けたが、稲株に絡みついている大きな草を見付けた。

傷つけないように、絡んだ草の茎や葉を外し、片手で力一杯引き抜こうとしたが、根は地中深く食い込んでいるようで、びくともしない。

もう一度、泥の中の両足を踏ん張り、両手に力を込めて、引っ張った。

稲も一緒に抜けそうになったその時、「イタイ! ヤメテ!」とかすかな悲鳴が聴こえたような気がした。

「あーごめん、痛かっただろう。草取りに慣れてなくて、ゴメンね。」そっと囁きかけた。

それから、稲株の根元の泥にゆっくり手を入れ、稲の根に絡まっている草の根と泥を指を使って、優しく取り外しにかかった。

草の根も柔らかかったが、稲の根は、か細く、しなやかで、なめらか、、、。

「こんなに絡まって、苦しかっただろう。もうすぐ、とってやるからね。」

全てを取り除いて、左手で稲株の根元を抑え、右手で草を引くと、すっぽり抜けた。

「あー、すっきりした。嫌な男。逃げたくても逃げられなかったの。たすかったわ。私はサーラって言うの。ありがとう。」カワイイ声だった。

(つづきは後日)

【9月12日田んぼの会。サーラはどうなっているかな?私は囲碁の試合で欠席。残念!】

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