YZ 前回は、『そもそも国体開催に意味があるのか』ついて書きました。
今回から、『国体の疑問や問題点、ではどうすればいいのか?』について、以下の論点から述べます。
1 何故、毎回、開催県が天皇杯優勝できるのか?その仕組みと疑問。
2 負担にあえぐ参加選手。
3 国体は、競技団体の運営を歪めてはいませんか?
4 変わろうとしない関係者の意識を嘆く。
5 国体のお金は誰が出すの?
6 問題の元凶は都道府県対抗方式では?
7 国体を総括する。などです。
楠 YZさん、その話の前に、私の疑問に答えてください。
国体は『国内最大の国民スポーツの祭典』だと言われてますが、それにしては国民や県民の皆さんは関心
がないようですが、何故ですか?
YZ そう、それが一番問題です。行政や競技団体関係者(選手は除く)は、『多額の税金と膨大なエネルギーを費やして取り組む国体ですので、『順位を上げることが即ち成果と考え、最大の関心事なのです。』
私も、かっては、国体関係者の一人として、国体の順位を上げるために、競技力向上や県民の意識向上に取り組みました。そして、これだけ頑張っているのに、何故、『県民や報道機関は盛り上がらないのか』とても不思議に思いました。その要因は、かっての私がそうであったように、国体関係者の多くが、『国体はやるのが当たり前、開催県は優勝しなければ恥という強くて深い思い込みの罠に嵌っている』のではないかと考えています。
それはさておき、そもそも競技スポーツの魅力は、スポーツマンシップを大切にして、プレイヤーが力一杯戦うことに尽きます。しかし、「毎年開催県が優勝する国体」は、なんかおかしい。本物ではないアンフェアな大会だと国民に見抜かれ、魅力がなくなり、盛り上がらないのだと思います。
競技スポーツの精神を失った国体。残念ですが、仕方がないことですね。
(続きは明日)
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