最近、妻の実家(佐土原町下那珂農村地帯)に出来るだけ顔を出すようにしている。
「連れ合いを亡くすてゆうコツは、こんげなもんかな、、。いつもおりゃった人が、目の前におらんとやっぱさびしど、、。」ぽつり、ぽつりと母。
「18で結婚、姑につかえながら、細々と農業。あれこれ工面し蓄え、少しづつ田んぼを買い足し、日稼ぎにも出て、二人の子供を育てた」とも、、。
その後の義弟の話に驚愕した。
地区の農家。以前は60戸あったが、今はたった5戸。しかも跡継ぎがいるのは1~2軒。
40町歩ある田んぼ、その内20町は大規模畜産農家が牛の飼料用ワラ栽培に借り、かろうじて耕作放棄を免れているが、先行きどうなるか?不安要素が大きいという。
更に、田んぼの値段、母たちが買った時の10分の1、一反20万でも買い手がないらしい。
これが、日本の食料基地を自負する我が宮崎の農業の現状、、?
農業を取り巻く問題の数々。高齢化、後継者不足、嫁、耕作放棄地、限界集落、TPPなどなど。
叫ばれて久しいが、ここまで深刻とは知らなかった。
農業県宮崎がこんな状況であれば、他の県はもっと深刻だろう、、?
国や県は、こんなひどい状況になる前に、何か、対応できなかったのか?
農協は、何をしていたのか?
「農畜産物の輸出額が1兆円を超えた」と喜んでいる場合ではない。
国や県は、国会や県議会を通じて、国民や県民に現状を明らかにして、長期的な展望と対策を示してもらいたい。
こんなことでは、我が国の食料自給率云々どころではなく、国民の命をつなぐ食べ物の多くを、外国に依存しなければならない事態を招くのでは?と心配でならない!
「いよいよ、田んぼの会の出番。」そんな冗談を言ってる場合ではないのかも???
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