目を覚ますと、まぶしかった。
「?」 二階の小窓から満月が見えるではないか、、、。
こんなこと、生まれて初めて。寝たまま、暫く見とれていた。
4時50分、月光に誘われ、団地の坂道を下り、農道へ出た。
星も綺麗だったが、満月の神々しさは圧倒的だった。
山々の黒い影に対して、田んぼの一区画一区画、畦道の雑草まで月光は照らしていた。
聞こえるのは用水路を流れる水音と自分の足音。
この荘厳さ、煌々たる月、浮かび上がる周りの情景、それらにひたりながら、ただ歩いた。
「小説家はどう表し、詩人は何と詠うのだろう?」
「今日は、秋分の日(彼岸の中日)。そう、生きているんだ、、、。」
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